≪コラム≫アースデイ~地球の環境保護について考える~スマートムーブ~
2025/04/23
昨日4月22日は、「地球の日(アースデイ)」でした。
1970年4月22日をはじまりとした、地球の環境保護について考える日で今年で55年目。
産業革命以降、科学技術の発展と物資の大量生産によって、エネルギー資源として化石燃料・森林資源等を大量に消費し、二酸化炭素(CO2)・窒素酸化物などを大量に発生し、地球の環境破壊がすすんできました。そして1960年代に問題視されるようになり、環境保護意識が高まり「アースデイ」に繋がったと思います。
1970年前後、日本では「水俣病」「新潟水俣病」「イタイイタイ病」「四日市ぜんそく」という四大公害病が発生し、高度成長の反面さまざまな環境問題が発生しました。
しかし、色々な対策法が成立し分析機器や測定技術の進歩、浄化装置や触媒装置の技術進歩により、今ではそんな事があった事が信じられないくらい、現在はクリーンな大気やクリーンな河川になりました。
そんな中、歯止めが効かない危機的な環境問題が、「地球温暖化」です。
過去に何度かコラムを書いていますが、2023年そして昨年2024年と連続して地球の平均気温が過去最高を記録しています。
温暖化の影響による、海面上昇によってなくなりつつある世界の諸島・森林火災・海水温度上昇による異常気象(大量降水・大雪等)・熱波・干ばつ・生態系への影響・農作物の不作など書き出したらキリがないくらい温暖化の影響は、地球規模で大きくなっています。
その「地球温暖化」の原因の75%は「二酸化炭素(CO2)」です。
そして家庭からのCO2排出の内訳は、出典によっても異なりますがおおよそ電気の使用による発生が約45%・ガソリン使用による発生が約30%です。
電気使用については、エアコン温度設定である程度は抑制出来ますが、おおきくCO2発生を抑制しようと思うとやはり「高気密・高断熱」という建て替えが必要となり、それ自体に大量のCO2や費用がかかるので、トータルでみた場合一概に建て替えが良いとは限りません。
次にウェイトが大きいガソリンについて、CO2を排出しないEV車が話題となっていますが、
すべてのサイクル(生産から都度の充電、廃棄まで)を考えた場合、100%ゼロエミッション=温暖化抑制に繋がるとは言い切れません。
やはり皆さんが出来る一番のCO2削減方法は、「出来る限り自動車(マイカー)を極力使用しない事、いわゆるスマートムーブ(公共交通機関・徒歩・自転車等)」です。
出張へ行く際は、極力公共交通機関で最寄りの駅まで行き、「カーシェア」や「レンタカー」を利用して目的の場所へ行くようにして、CO2をいかに抑えて移動するか、と常に考えています。
またお買取品のお引き揚げの際も、出来る限り混載便を利用したり、難しい場合でもできる限り公共交通機関を利用した運送方法を検討し使用しています。
2024年の世界平均気温は、産業革命以前より「1.6度高かった」とコペルニクス気候変動サービスが今年1月10日に発表しました。(世界全体の気温が観測史上最高)
パリ協定で定めた、2030年までに年平均上昇温度を「1.5度以内に抑える」目標が2024年時点で早速に未達となりました。
法や規制のおかげで改善・解決した環境は非常にたくさんありますが、目にみえない「地球温暖化」は脅威的にすすんでいます。
このブログをきっかけに一人でも多くの人が、少しでもスマートムーブを意識していただきCO2排出削減に繋がれば幸いです。